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2010年01月29日(金) 記事No.61
バカとテストと召喚獣第4話「愛とスパイスとお弁当」皆さんはもう御覧になられましたよね。さてその前提で話を進めたいと思います。

「大沼心」と「あおきえい」の親和性

  大沼心監督がどういう画面を作るかについて、まず僕のイメージから話そうと思うのですが、よりわかりやすくするために新房昭之との比較から行きたいと思います。さて、新房組といわれる独特のシャフトの空気みたいなものの中で、大沼監督は新房監督と同列に語られることも多いようにかなり類似点も見られます。それは、平面的な描写であり、文字の描写であり、情報量の少ない背景などなどです。しかし、大沼監督は新房監督とはその画面のもたらす効果、目的に、大きな違いがあると僕は考えています。

どういうことかといいますと、新房監督と言うのは限りなく平面的であることで、空間と言うものをフラットに作り直し、それをモンタージュとアニメートにより多次元空間を運動させてしまう。そんな不思議な空間と運動の演出家であります。
翻って、大沼監督は「光」と「色彩」で平面的にした画面に奥行きのある空間を演出し、かつ平面的な画面を作ります。一見矛盾するようですが、efやバカテスを見られた方には納得していただけると思います。背景が抽象化して平面的に感じられるかも知れませんが、光と影のバランス、物越しに撮るカメラアングル等々により、空間的な広がりを平面的なものに持たせているのです。
 
 大沼監督は構図から平面的なものと空間的なものを求め、新房監督は平面的なものに多次元的な運動を追加している。目的も効果も全然違います。確かに視覚的に平面的な類似性は見られるかもしれませんが、目的効果基準からみて両者は似て非なるもの、月とすっぽんです。個人的には新房監督の方が好きですが、だからと言って大沼監督が悪いと言っているわけでは、ありません。平面的なものに空間的なものを持たせるというのは、アニメのみならず絵画がやろうとしてきたことであり、その方法として陰影を使う辺りレンブラントを思わせますが、その実、現代アート的でもある。僕はここにアニメーションの可能性を感じずには入られません。その可能性という意味で大沼監督は応援してます。
 
 次に、今回第4話の絵コンテを担当した、あおきえいと言う演出家について、思ってるイメージを書きます。恥ずかしながら僕は、あおきえいと言う人を意識し始めたのが喰霊からでして、そこで衝撃を受けて色々過去の作品を追いかけてみたりしていました。過去作品ならびにささめきことの11話等を見て確信したあおきえいの特徴と言うのは、キャラクターの位置が特徴的なクローズアップショット、ロングショットでの演劇的なキャラクターの撮り方、画面の奥行きを意識した構図の取り方、意図的な影のつけ方です。ここから、あおきえいは決められたカメラのフレームの中での「空間」に敏感な演出家であることがわかると思います。さらに、空間広がりを持たせることが巧みなだけでなく、ロングショットでは実に平面的な画面にしたりもしています。ここに、大沼心監督とあおきえいの類似性が見えてくるのです。

融合、その先にあるもの・・・

 しかし、どちらも全く同じものと言うわけではもちろんございません。そしてだからこそアニメは面白いのです。これが絵画だったら、ある画家とある画家の共通点を見つけ出したに過ぎないのですが、アニメではこれが共演出来るのです。そう、バカとテストと召喚獣第4話ではあおきえいの空間的であり平面も意識した画面と、大沼監督の平面的であり空間も意識した画面とが見事に融合し、無限の広がりを見せているのです。またさらにお互いそれぞれの持ち味である、空間を空けたクローズアップ(?あの首から上だけうつすやつ)とレトリスム、平面的なロングショットと平面的な光、多数のキャラクターが同一フレームでする運動とストレートカッティングによる運動のテンポ、等の融合が見られ全く新しい画面になっているとともに、それぞれの持つ可能性というものがより感じられました。もっと言えば、アニメはまだまだやってないことがあるんだと言われているようで元気づけられました。

 しかし、efの時に感じた物語の放棄、であり「やりすぎやろこれ」みたいな過剰さと、それを補強する記号的なイメージの連鎖みたいな緻密さが、個人的にはもっと欲しいですね。まあそんなことしたら絶対売れないから、今ぐらいの感じが見やすいし、綺麗なんですが、やはり大沼監督にはefの1期で見せてくれたあの「電話ボックス」のような衝撃が欲しいですね。はじめて見た時、意味もわからず胸がつぶれそうでした・・・本当に個人的な意見なんですが「大沼監督は綺麗にまとまんなくていいから、もっとびっくりさせてくれ!」と言いたいです。なのでこれからあるであろう大沼監督演出回に期待しています。 
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バカとテストと召喚獣 |  トラックバック(0) |  コメント(4) |  記事を編集 | 

2010年01月30日(土)
こんばんは、大変興味深く拝読させていただきました。

平面と空間ということで思ったのですが、バカテス4話の6分あたり、異端審問で死刑判決を受けた吉井が身ぐるみ剥がされてる(?)とにかくオフでむちゃくちゃにされてるところで、投げられたものが水平方向にスライドするように飛んでいっています。
ということは、そこには重力がないということですよね。重力がないというのは、ひいては重力を保証する「空間」がないということを示します。投げられた対象は二次元平面で等速直線運動をする。
一方で、番組後半、吉井にあげるはずだった弁当を目の前に、美波は涙を落とす、重力のある空間において涙滴を自由落下させるわけですよね。

こういうところにも、大沼氏とあおき氏の意図が汲み出せるようにおもいました。
koid | URL | コメントを編集 | 
2010年01月30日(土)
こんにちわkoidさん

>こういうところにも、大沼氏とあおき氏の意図が汲み出せるようにおもいました。

確かにそうですね。ここではあおき氏と大沼氏が一緒にやることのよさが見て取れると思います。

あと、今回の美波ちゃんは抜群に可愛かったです
takie7 | URL | コメントを編集 | 
2010年01月31日(日) はじめまして。

twitterではフォローありがとうございます。

「物理的領域の因果的閉包性」の技研といいます。

突然で申し訳ありませんが、私のブログで独断と偏見で決める注目のブログを記事で紹介しようと。で、

第1回に、takie7さんのブログを紹介しようと思っています。

無断では失礼なのでお邪魔させていただきました。

迷惑でしたらおっしゃってください。よい返事をお待ち致しております。では!

技研 | URL | コメントを編集 | 
2010年02月01日(月) Re: はじめまして。
はじめまして技研さん
アニメを考える掲示板等でも活躍されている技研さんのサイトに紹介していただける幸運に感謝したいと思います。当方パソコンに弱いもので、かなり読みにくかったり、誤字脱字も多く大変恐縮なのですがよろしくお願いいたします。
takie7 | URL | コメントを編集 | 

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